車の探し方から購入後の手続き(名義変更、レゴ、保険)までをまとめました。
わたしはタスマニアでNSWナンバーの車を購入し、タスマニアナンバーに変更するというイレギュラーな手続きをしたため、違う州の車を購入した場合の手続き方法も紹介しています。
車の探し方はオーストラリア内共通ですが、名義変更・レゴの手続きに関してはタスマニアでのやり方を書いています。州によって手続きや必要なものが異なりますのでご注意ください。
知っておくべき用語
レゴ(レジストレーション)
レゴとは強制保険(対人)が含まれた車両登録のこと。
簡単に言えばレゴ=ナンバープレート。
レジストレーションナンバーを聞かれたら、それはナンバープレートの番号です。
6ヶ月か12ヶ月ごとに更新が必要。代金は州によって違います。
RWC(ロードワーシー)
RWCとは車の点検証明書のこと。必要なのはNSW州とQLD州のみ。
車を売買する際に必要で、売り手がRWCを取得する義務があります。
そのぶん車の販売価格は高くなりますが、買い手としては、RWC取得済み=点検を受けた車ということなので安心ですね。
車の購入方法
車を探す
オーストラリアで車を探す方法は以下4つ。
- インターネットで探す
- ディーラーから買う
- 知人から買う
- 路上で売られている車を買う
わたしはインターネットで探し、最終的にGumtreeに載っていた車を買いました。
他にも、日本語でやりとりができる日豪プレスや、タスマニアにいたのでTassie cheap cars n bikesというFacebookページをチェックしていました。Facebookでは都市ごとに車の売買コミュニティページがあって、Gumtreeに載っていない車もあるのでチェックしてみるといいかも。
ディーラーから買うのは少し高めですが、きちんとメンテナンスされているので個人売買よりも安心感はあります。
車選びのポイント
- トランスミッション
オートマかマニュアルか必ず確認!
- 年式
最低でも2000年以降を推奨。
- 走行距離
オーストラリアでは100,000〜300,000kmの車も現役。
わたしは200,000km以下の車に絞って探していました。
- レゴの期限
レゴの期限が短い=更新しなくてはならない(出費が増える)ので、長いほうがお得。
ただ、レゴを更新したばかりの車はそのぶん高値で出されていることが多いので、そこまで重要視しなくてもいいかもしれません。他州の車の場合は、レゴが残っていたとしても無効になるので残期間は無意味です。
- RWCの有無
NSW州とQLD州ではRWCが必須。取得していない車は何らかの問題があると思われるので要注意。
- 販売価格
中古車の相場は1,000〜5,000ドル。2,000ドルくらいでも状態のいい車はあります。
安すぎる車にはそれなりの理由があります。
高い車なら問題がないとも言い切れませんが、売ることを考えれば1,000ドルの車を買って壊れるより、5,000ドルの車を快適に乗って4,500ドルで売れたほうがいいですよね。購入後もメンテナンスにお金を費やさないよう、ケチらず状態のいい車を買うべきです。
修理などで結局2,000ドル以上かかり、時間もメンタルも消耗したダメな例がここにいるので…
気になる車を見つけたら、すぐ持ち主に連絡しましょう。
いい車は売り切れてしまうので、少しでも気になったらすぐインスペクション(試乗)を!
車の試乗をする
試乗をする時は、持ち主と相談して自分の住んでいるところまで来てもらうか、あるいは自分が指定された場所まで行きます。
まずチェックすべきなのは以下のポイント。
これらは素人でも見ればわかることなので必ず確認しましょう。
- タイヤがすり減っていないか
- ランプが点くか
- エアコンが効くか
- ワイパーが動くか
- オイル漏れがないか
- ラジエーターの冷却水
- タイミングベルトは交換済みか(いつ換えたのか聞く)
ラジエーター?タイミングベルト?今の時点で何のことかわからなくても大丈夫。
試乗前に各パーツの名前と場所を調べておけば、見たときにすぐ確認できます。買ったあとも日々車の状態をチェックしないといけないし、このとき得た知識は今後も役立ちますよ!
上記をチェックした後は、必ず試乗すること。
エンジンのかかり方、ハンドル、アクセル・ブレーキの効き具合、急発進・急停止ができるかなど、試乗しないとわからないことがあります。ここは遠慮せずできるだけ長い距離を、できれば高速も走行させてもらいましょう。
とはいえ、試乗したところで本当に大丈夫なのか判断は難しいですよね。
可能であれば、車に詳しい人について来てもらうのが一番。
自分で知識をつけていくのも大切ですが、一緒に見てもらうに越したことはないです。
あなたが女性なら、それだけで相手に知識がないと思われてナメられる可能性があるので、男性と行ったほうが交渉もしやすいと思います。
書類にサインする
購入することに決めたら、値引き交渉を忘れずに!
ほとんどの人が値引きありきで販売金額を高めに設定しているので、100〜500ドルは安くしてもらえることが多いです。
値段交渉が成立したら、前のオーナーが持っている書類に購入日・購入金額・名前など記入します。
この紙を持って14日以内に名義変更の手続きが必要です。
前のオーナーと一緒に手続きに行ってもいいし、自分だけ行くのでも大丈夫です。
最後に、その場で代金を支払って購入完了。
わたしは売り手側の希望で現金で支払いました。
購入後の手続き
ここからはタスマニアでの手続き方法です。
他の州では異なる点もあるかと思うので、参考程度に見てください。
インスペクションを受ける
違う州の車をタスマニアで名義変更する場合、まず整備工場でインスペクション(点検)を受ける必要があります。
もともとタスマニアナンバーの車ならば不要ですので、そのまま「名義変更」へ。
インスペクション代は約100ドル。
もし修理が必要な箇所が見つかったら、予約を入れてまた後日工場に車を持って行きます。
修理が終わると、このような点検証明が書かれた登録申請書がもらえます。
これを持って名義変更へ行きましょう。
名義変更
タスマニアで名義変更をするにはService Tasmaniaへ行きます。日本でいう役所ですね。
手続きに必要なもの
- 名義変更の紙
- パスポート
- 国際免許証またはオーストラリアの免許証
- クレジットカード
- 住所証明
- 車の点検証明(他州の車のみ)
※住所証明として使えるのは、銀行で発行したステイトメント・郵便物・ペイスリップなど
変更手数料(70ドル前後)と、もしレゴの期限が残っていなければレゴ更新料(570ドル前後)も支払います。
レゴの金額は車の年式や排気量などによって異なります。
最後に登録証明書をもらって手続き完了!
この紙は車を売るときに必要なので、大切に保管しましょう。
これで車はあなたのものです。
他州の車を購入した場合は、ナンバープレートを交換
わたしが買った車はNSWナンバーだったので、これを返却して新しくタスマニアのナンバープレートをもらいました。
新しいナンバープレート代(20.65ドル)と、レゴ代(6ヶ月または12ヶ月分)を支払います。
支払い後、ナンバープレートを返却しましたよという証明書?を渡されました。
レゴの残りの期間分を払い戻すときに必要なんだと思います。
他州の車を買った場合でも、タスマニア内ですべての手続きができました!
保険に加入する
購入後は、保険加入も忘れずに。
レゴには「対人保険」が含まれていますが、「任意保険」にも加入しておくべきです。
オーストラリアでは野生動物がそこら中にいて、カンガルーがぶつかってくるなんて日常茶飯事ですから。笑
自動車保険は、オーストラリアの大手銀行やスーパーマーケット、郵便局など多くの企業で取り扱っています。
わたしはWoolworthの保険に加入しました。
月24ドルの比較的安いプランでしたが、レッカー車を呼んでもらったり、色々とお世話になりました。
車の購入でかかった費用まとめ
わたしが買った車はこちら。
日本だったら絶対に選ばないゴールドカラー。笑
Holden Viva
年式:2006年
走行距離:165,800km
レゴ:5ヶ月(NSW)
価格:1,250ドル
ワーホリのカナダ人女性から購入。
このスペックで1,250ドルは破格ですが、彼女いわく「ラジエーターが壊れていて、走行しているとクーラント(冷却水)がなくなる。原因が不明だから直せない」とのこと。タスマニアを出るのに車があるとフェリー代が高いから、売って少しでも旅の資金にしたいと正直に話してくれました。
結果、1年乗っても大きなトラブルはなく、頑張ってくれたのでよかったです。
で、車を買うのにかかった費用は…
車体:1250ドル
点検:110ドル
修理:620ドル
レゴ・名義変更:612ドル
任意保険:288ドル
総額2880ドル!
うーん、車本体よりもその他にお金がかかってるw
違う州の車でなければ、点検やレゴの更新は必要なかったので350ドルくらいで済んだと思います。
でも売ることを考えると後々タイヤなどは換えなければならなかっただろうし、レゴの更新もしたと思うので、最終的にかかる費用は同じかと。
状態が良ければ買ったときと同じくらいの価格、あるいはそれもよりも高く売れますので、とにかく壊れない車を見つけることが大切です。 とりあえず日本車にしておけば間違いないです!
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