メディケア税って何?タックスリターンで必要なメディケア証明書の発行方法

タックスリターンに必要!メディケア証明書

こちらは2018年の記事です。
情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

オーストラリアで年間所得が21,655ドル以上の場合、タックスリターンをする前にメディケアの証明書を発行してもらう必要があります。

重要なことなのにこのメディケア税に関しての情報が少なく、自分も申請するときに困ったため、なぜメディケアを申請する必要があるのか?どうやって証明書を発行するのか?まとめました。

目次

メディケア税とは

メディケアとは日本でいう国民健康保険。
オーストラリア人や永住権を持っている人は、このメディケアに加入することで病院での診察費や治療費が保険でカバーされ、タックスリターンの際に”メディケア税”を支払う必要があります。

しかし、ワーホリビザで滞在しているわたしたちは、このメディケアの加入資格がありません。

つまりメディケア税を支払う義務がありません!

年間所得が21,655ドル以上の人は、タックスリターン時にメディケア税の免除申請をしないと課税所得の2%を支払うことになってしまうので、メディケアに加入していないという証明書を発行する必要があります。

メディケア証明書の発行方法

メディケアの証明書は郵送されてくるまでに6週間前後かかるので、タックスリターン申請の2ヶ月前に発行したほうがいいです!

タックスリターン時にこのメディケア証明書を添付する必要はないので、手元に届いていない状態でもタックスリターンはできますが、後でATO(税務署)から確認を求められる可能性があります。

発行までの流れ
  • パスポートのコピーとビザの証明書を用意
  • JP (Justice of the Peace)でサインをもらう
  • Application for a Medicare Entitlement Statementというフォームを記入
  • メールに添付して発行申請

では、順番に説明していきます。

用意するもの

まずはパスコートのコピーとビザの証明書を用意しましょう。

ビザの証明書とは、ビザ申請時に受け取ったGrant letterのこと。
ImmiAccountからログインしてダウンロードできます。

パスポートのコピーは、顔写真のページとオーストラリアの入国スタンプが押してあるページが必要。

後述しますが上記2点は、JPに署名してもらう時と、メールで申請する時に必要となります。

JPにサインをもらう

JPはボランティアで無料で行われていて、図書館や裁判所、薬局などいろいろなところにいます。
わたしはショッピングセンター内でやってもらいました。週に数回、決められた日時でしかいないので事前に確認が必要。

JPがいる場所と日時はオーストラリア政府のページで探せます。

JPとは

「Justice of the Peace」という資格を持つ人のこと。

日本で身分証明書が必要な時は、役所に住民票などの原本を取りに行きますが、オーストラリアでは認証を受けたコピーを提出するのが一般的。パスポート等のコピーが原本と同じであることを証明するために署名するのがJPです。

署名してもらうのに必要なものはパスポートの原本、コピー(顔写真と入国スタンプのページ)、ビザの証明書

このようにパスポートのコピーに署名してもらえます。所要時間は約5分。

このコピーはメディケア証明書の申請をする時に添付するので、スキャンしてPDF形式で保存しておきましょう。

申請フォームの記入

まずオーストラリア政府のページからApplication for a Medicare Entitlement Statementというフォームをダウンロードしてください。
 

フォームの記入例

※2017年に記入したフォームなので、参考にされる際は日にちの入力に気をつけてください。

1. Is a tax agent completing this application on the applicant’s behalf?
エージェントではなく自分自身で記入しているので「NO」

5. Does the applicant have a current or expired Medicare card?
ワーホリはメディケアカードは持っていないので「NO」

6〜10. 名前、連絡先、住所を入力

11〜12. 現住所と郵送先が異なる場合のみ記入

13. What was the applicant’s country of resident for 6 months or more before arriving in Australia?
オーストラリアに来る前に6ヶ月以上居住していた国

14. How long was the applicant residing in that country?
どのくらいその国に住んでいたか

15〜16. 日本で生まれ育った人なら「NO」

17〜18. 永住権の申請中でなければ「NO」 

19. Which financial year is the applicant applying for?
どの会計年度の申請ですか
→オーストラリアの会計年度は7月1日〜翌年6月30日です。2018年度の申請であれば“1 July 2017” to “30 June 2018”と記入。

20. Is the applicant leaving Australia permanently before the end of the current financial year?
現在の会計年度が終わる前にオーストラリアから永久的に離れますか
→セカンドビザを取る人などで翌年7月1日以降もオーストラリアにいる予定の人は「NO」
→翌年の6月30日までに帰国し、それ以降もオーストラリアに戻ってくる予定のない人は「YES」にチェックし、出国予定日を記入。

21. 上から4つにチェック(質問15と17でYESと回答した人以外)

23. サインと申請日時を記入

これをPDFで保存します。

メールで証明書発行の申請

メディケア証明書を発行するために必要な書類が揃いました。
JPに署名してもらったパスポートのコピーと、メディケア申請フォーム、ビザの証明書、この3点を添付して、下記アドレス宛にメールを送ります。

MES@humanservices.gov.au

空メールだとスパムメールだと思われかねないので、簡単でいいので名前とメディケアの申請だということは書いておきましょう。わたしはこんな感じで送りました。

For Medicare levy ecemotion. *** ******(自分の名前)

Hello,
My name is *** ******(自分の名前).

I am applying for medicare levy exemption.
Please comfirm attached documents. (Application form, Visa grant, Proof of ID)

Thank you.

これでメディケアの発行手続きは完了です。
メディケア証明書が郵送されるまで6週間前後かかります。

届いたらタックスリターンをしてください。

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