インドで嘔吐下痢になって病院へ行った話【原因と対策】

インドといえば、詐欺やぼったくりより怖いのが食中毒。
どんなに気を付けていても、必ず食あたりになると言われているほどです。

わたしはインドに滞在して1ヶ月、奇跡的にお腹を壊すことなく過ごしていました。最後の1日までは。

カレーを食べても屋台飯を食べても問題なく、

全然平気じゃん!インド最高〜〜!

なんて余裕をこいていたのですが、悪夢は突然起こりました。

かなり辛かったので、その時の壮絶な状況と、原因・対策についてシェアします。

目次

症状が出始める

異変が起きたのは、ドバイへのフライトを翌々日に控えた夜。デリーにあるホステルに宿泊していました。

21時頃、ベッドで横になってスマホをいじっていたら、なんか気持ち悪い。
あ、これ吐きそう、、、直感的にそう思い、トイレへ。数年ぶりに嘔吐。

昼間に食べた屋台のチョーメンか?

フルーツジュースの氷か?

それとも、外に置きっぱなしにされてたこのお菓子か??

思い当たるものがありすぎて、どれが原因だったのかは謎。

でもこのラッシーが一番怪しいと思ってる。臭かったもん。

一度吐いたらスッキリしたけど、インドの食あたりはやばいと聞いていたので急いでググる。
体験者のブログを読むと、みんな同じような壮絶な内容が書いてある。
その中に「1時間経っても吐き気がなければ大丈夫」という希望の言葉もあったが、1時間も経たないうちにまた嘔吐。

ああ、きっとこれから壮絶な症状が始まるんだ…と覚悟はできたが、ここから本当に大変だった。

嘔吐下痢を繰り返す

二度目の嘔吐から一気に症状が酷くなって、吐き気を催す間隔も短くなっていった。

とにかく今まで経験したことがないほどの気持ち悪さ。
吐いて、下痢して、吐いて、下痢して、の繰り返し。吐いても吐いても出てくる。
そんなに胃に食べ物あった?ってくらい、吐いても量が減らない。(汚くてごめんなさい)

しかもトイレの臭いで更に気持ち悪くなる。

想像してみてください。ここはインド。日本の綺麗な温水洗浄トイレではありません。
この時はトイレ付きの個室に宿泊していたから、他の宿泊客を気にしなくてよかったのが不幸中の幸い。
動くのもしんどかったけど、トイレにいるのはもっと辛かったので、吐き気がおさまったら部屋に戻って…を繰り返していた。

上からも下からも出てくるわ、吐いてスッキリしたいのに、だんだん吐く体力さえなくなってくる。
吐き続けているから身体中の水分がなくなっていく感じ。
喉は乾くのに、水を飲みたいとは思えなくて、無理やり飲んでもまた吐き気に襲われる。

ふと時計を確認すると、もう深夜2時。

全然良くならない。
もう7回は吐いただろうか…胃液しか出なくなってきて、意識が朦朧としてきた。

これはただの食あたりなのか?
変な病気だったら?

病院へ行くべき…?

でもこんな時間にやっているところは近くにないだろうし、まず保険会社に連絡しないと。
…いや、そもそも病院へ行ったところでなんとかなるのか?とにかく吐けるだけ吐くしかないんじゃ…?なんて回らない頭で考えていた。

結局、朝まで眠れず。
朝6時過ぎにやっと吐き気が治ってきた。

とはいえ、まだ動ける体力はない。
今日はチェックアウトして空港近くの宿に移動しなければならないのに。荷物をまとめないと。

どうするか悩んだ結果、念のため病院へ行くことにした。

保険会社に電話

朝6時、保険会社に電話。
楽天プレミアムカードの海外旅行保険が利用できました。

ちゃんと保険適用されるかな?上手く話せるかな?と不安だったけど、電話口の丁寧な対応に安心。
インドの長期滞在で心身ともに弱っていたので、ちょっとした心遣いも身にしみる。

ただ、カード会社→保険会社→インド担当→現地オペレーターって感じで4回くらい違う人と話さなくちゃいけなくて、いつ吐き気を催すかわからない中、毎回電話を切ってまたかかってくるまで待っているのが大変だった。

結局、最初に電話をかけてから病院を紹介してもらえたのは1時間後。
日本語対応している病院を探してくれたけれど、宿から一番近い病院でも電車で30分かかるとのことで、「日本語対応していなくていいからとにかく徒歩圏内のところを教えてほしい」とお願いした。病院までの道のりで嘔吐下痢を我慢できる自信がなかったので。

翌朝に病院へ行く

紹介していただいたのは、宿から徒歩5分のところにある町医者。
徒歩5分と言っても、インドではその道のりさえしんどい。

道にはたくさんの牛とリキシャーの客引き、鳴り止まないクラクション、スパイスと動物の臭い、そしてそこら中に転がっている糞を避けながら歩かなければならないのだから。リキシャーかタクシーに乗って行きたいくらいだったけど、体調不良すぎて交渉する気力なんかなかった。

仕方なく歩いて、迷いながら15分くらいかけて病院に到着。
小さな町医者だから、看板が出ているわけでもなく、建物も普通の家みたいで、たどり着くのに苦労した。

病院で点滴を打つ

病院内には、若い男性と、ニット帽を被ったおじさん。
おじさんのほうがドクターで、若い男性は助手的な感じらしい。
本当に医者なのかとかよくわからなかったけど、そんな疑念をぶつけている余裕はなかったので、症状を説明。

日本語は通じないので英語で。そういえば嘔吐下痢を英語でなんていうか知らなくて、ボディランゲージで伝えたら理解してくれた。たぶん保険会社の方が事情を説明してくれてたんだと思う。

嘔吐:vomiting
下痢:diarrhea

とりあえずベッドへ寝かせてもらって、脱水症状だろうからと点滴を打つことに。

あたたかい毛布をかけてもらい、そのまま爆睡しました。
パスポートやスマホを枕元に置いたまま……

普段じゃ絶対にありえない警戒心のなさですが、夜一睡もできていなくて限界だったのです。

1時間くらい寝てたのかな。
はっと目が覚めた時には点滴はもう終わっていて、ドクターが「疲れているならもう少し寝ていっていいよ」と言ってくれので、お言葉に甘えて二度寝した。無防備すぎる。笑

幸い何も盗まれておらず、ぐっすり眠らせてもらえたおかげで体力も回復!
最後に薬をもらい、今後の過ごし方について説明を受けた。胃が荒れている状態だから、フルーツなど胃に負担のないものから少しずつ食べていき、油っぽいものはしばらく食べないようにとのことだった。

キャッシュレス診療で支払い不要

今回、キャッシュレス診療だったので支払いは不要。
診察後にパスポートと日本出国時の航空券(eTicket)を見せればOKだった。

キャッシュレス診療とは?
現地で治療費を立て替えることなく、保険会社が直接支払う仕組みのこと。
保険会社の提携病院を利用すると、お金を支払わずに診療を受けることができます。

ちなみに保険がなかったら診察代と薬代で1万円以上かかっていたらしい。インドで1万円って相当高い。保険大事。

病院を出る頃に保険会社の方が電話をくれて、診察してもらえたか、体調はどうか気遣ってくれた。
英語しか通じない病院だったから、ちゃんと治療を受けられたのかとか必要書類を出せたかとか心配してたんだと思う。

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その後の経過

病院を後にし、チェックアウトをしに宿へ。
まだ本調子ではないけど、この時にはだいぶ吐き気も治っていた。

宿に着くと、日本人スタッフの方がこれを私に。

他の宿泊客(元看護師の日本人)から頂いたという「ポカリよりちょっと高級な粉末」とのこと。
もう帰国するから、脱水症状で困っている日本人がいたらあげてと言っていたらしい。

神!!!

ポカリがめちゃくちゃ飲みたかったから本当にありがたい!!

実は病院でも水に混ぜて飲む粉末をいただいたのだけれど、不味すぎて喉を通らなくて。
インドではポカリも売っていないし、この粉末がなかったら絶対に翌日のフライトには乗れなかった。感謝!

その後は吐くことはなかったものの、しばらくは胃もたれしているような状態。
食欲もなく、少しでも油っぽいものを口にすると気持ち悪くなってしまうので、バナナやヨーグルトなど少量ずつ食べてなんとか乗り切りました。

1週間くらいで普通の食事ができるようになったが、この嘔吐下痢のダメージは凄まじく、2〜3週間後に喉が炎症を起こしてアルゼンチンでも病院へ行くことに。
この時のこともいつか記事にできたらと思います。笑

原因と対策

原因

思い返せば、数日前から鼻水・咳など風邪気味だったし、目やにが大量に出るという謎の症状もありました。
インド旅も終盤、気付かないうちに疲れがたまっていたのかもしれません。

疲れ、ストレス、風邪、これらが重なって免疫力がなくなっていたのが原因だと思われます。

対策

食中毒はもはやインドの洗礼。いくら衛生状態に気をつけていても限界があります。正直こればかりは不可避。

できる対策として、下記だけは絶対に守りましょう!

  • 氷入り飲料は避ける
  • 開封済みの水は飲まない
  • 歯磨きもミネラルウォーターで
  • 火が通った料理を選ぶ
  • サラダやカットフルーツは避ける
  • Googleレビュー等でお店の評価を確認

食中毒になってしまった後の対策も忘れずに。

これからインドへ行く人、自分だけは大丈夫と思わずにポカリの粉を持っていくことを強くおすすめします。
こんなものなくても水だけ飲んでればいいじゃんとたかを括っていた私、ものすごく後悔しました。

そして、海外旅行保険には必ず加入しましょう。
楽天プレミアムカードの保険なら、旅行代金をカード決済するだけで付帯されます。

またインドに行きたいか?と聞かれたら、答えはYESなのだが、でもしばらくはいいかなと答える。笑
これからインドに行く方が何事もなく過ごせることを祈っています!

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